野宿ノススメ
初心者のための寝る場所探し講座

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駅寝ができれば、それほど問題はないのですが、例えば、駅を追い出されたけど、近くに他の駅がない、などの問題が起きたりしますし、駅のない地域(北海道や島など)では駅寝などしようがありません。
そこで、「駅寝ができないときはどうすればいいか」ということについての解説をします。


  • 北海道の奥地

    「駅寝ノススメ」でも申しましたが、北海道というのは、駅がない地域が非常に多いので、貧乏旅行をする人も、寝る場所探しには苦労する場合があります。そんな時はどうしたらいいのか。

    まずは申しましたように、「道の駅」と「バス停」を利用するのが一番です。これについては「駅寝ノススメ」に記したので、省略します。

    次に、通っている道が国道でなく、しかも近くにバス停がない場合。

    もちろん、そこらへんで寝ざるを得ません。かといって、何も考えずに寝てしまうと、結構悲惨な目に遭います。そこで、場所選びのコツ。

    ひとつは、下は芝生(草)よりも、土のほうがいいでしょう。これは間違いないです。

    土は固いじゃん、と思われる方もいるかもしれませんが、芝生だと、地面からの蒸気や、夜露をもろに受けて、翌朝になると、シュラフなどがびしょびしょに濡れてしまいます。もう一つは、草のほうが土よりも虫がたかりやすいということで、これも大変に困ってしまいます。土の場合はそれらの心配が芝生よりはないため、下に敷く銀マットさえ持っているのであれば、土のほうがきっと快適でしょう。

    ただし、これは晴れている場合に限ったことです。雨のときはとにかく、雨のしのげるところで寝ましょう。

    私などは、農家の畑の脇の掘建て小屋の中で寝たこともありますが、なかなか快適でした。ただし、農家の方は朝が早いので、寝坊すると面倒なことになる場合があります。

    他にも、決して車が通りそうにないアスファルトの道の上も悪くはないですが、結構死に直面することもあるので、やめた方がいいと思われます。

    さらによい条件を求める場合は、ライダーハウスという、ライダーの宿を探して泊まるのもいいでしょう。1泊で無料〜1000円ほどで泊まれます。ただ、安ければ安いほど、その設備は劣悪になります。よほどそこらへんで寝たほうが気楽なのでは?と思うほどです。

  • 島で寝る場合

    島というところには、大体キャンプ場が備わっているはずですが、例外もかなりあります。沖縄の八重山列島ではそれが顕著でした。というより、島内にキャンプ場がないところのほうが多い(もしくは、広い島内にわずかしかない)、といっても過言ではないでしょう。そんな場合はどうするか。

    自転車旅行でその辺で泊まるとなれば、それほど場所選びには神経は使わないでしょう。翌朝にはまた別の場所に移動するのですから。しかし、島の場合、どこかを拠点にして、島内探検をする場合がほとんどなので、ベースキャンプ地を選ぶのは重要です。

    そこで選ぶポイントは以下のとおりです(テント泊であることを前提にします)。

    • 港に近いところ(重い荷物を持って往復するのは疲れるので)
    • 人が通らないところ(テントが空の時に、盗難に遭わないように)
    • 風が当たりにくいところ(雨はさほど問題はないが、風の場合、テントが引き千切られて、吹き飛ばされることがある)
    • 地面は土よりも草のほうがよい

    最後の項目は、野宿とはまったく逆ですね。これは、土だと、雨が降り続いたときに、地面に水がたっぷりと染み込んで、テントが下から濡れてしまいます。草の場合、土よりも撥水しやすいので、夜露はすぐに乾くし、昼間に探検している間、土よりも乾きやすいという利点があります。

    私は砂浜にテントを張って寝ましたが、夜中にスコールに襲われて、ひどい目に遭ったことがあります。

    しかし、なんだかんだといいましたが、そこらへんで寝るという場合は、あなたの直感がモノを言うのは確かです。私が示したことよりもずっといい条件もあるでしょう。要は、キャンプ場などで寝れば、まったく問題はないのですが、どうしてもない!という時は、この内容を参照していただければ、と思います。

    野宿など、あまり勧められることではないというのは確かですから(笑)。

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